第20回日本癌病態治療研究会

ご挨拶

第20回日本癌病態治療研究会の開催に当たって

当番世話人 松島 綱治
東京大学大学院医学系研究科分子予防医学教室

 このたび、第20回日本癌病態治療研究会を平成23年6月17日(金)- 18日(土)の会期で、東京大学医学部教育研究棟にて開催させて頂くことになりました。本研究会は「癌の病態や治療法に関する研究を行い、その病態(素因や環境因子など)に基づく、個々人に適した治療法の確立」を目的として設立されました。これはすなわち、種々の臓器の癌患者のもつ悪性度に合った治療法の確立をめざし、患者のquality of life(QOL)向上を図ることであります。今回、節目となる第20回の研究会をお世話させて頂くことは誠に光栄であり、名誉会長の磯野可一先生、会長の生越喬二先生をはじめ、会員、名誉会員の諸先生に厚く御礼申し上げます。
 今回のメインテーマは「癌病態制御・治療における新機軸」と致しました。東京大学医科学研究所の清木元治教授にメタロプロテアーゼによる癌転移制御に関する特別講演をいただくとともに、シンポジウムとして癌克服を目指した大学発トランスレーショナルリサーチ、さらには近年大きな注目を集めているがん幹細胞(Cancer stem cells)とEMTについての講演を企画致しました。また、食成分と癌病態、癌とepigenetics・microRNA、腫瘍に対する免疫応答とその制御、Cancer and Inflammationといったテーマをワークショップにて取り上げております。その他、奨励研究受領報告・候補演題発表も行われます。
 一般演題では基礎・臨床を問わず幅広く演題を募集させて頂いております。臨床については、症例報告も募集をさせて頂いております。一般演題、症例報告のうち5件には優秀演題賞を授与する予定ですので、奮ってご応募頂きますようお願い申し上げます。
 皆様の積極的なご参加とご討論により、実り多き研究会になることを祈念致しまして、ご挨拶とさせて頂きます。

Copyright (c) 日本癌病態治療研究会 (Japanese Society of Strategies for Cancer Research and Therapy)